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シャンプーの性質を左右する界面活性剤の種類

シャンプーに含まれている界面活性剤。
界面活性剤は、水と油に馴染みやすい性質があって、皮脂汚れを落とすためにも欠かせない洗浄成分です。

よくある間違いの一つに、

「界面活性剤が入っていないシャンプーが欲しい」

という人がいます。
下のリンク先のような話があるので、「界面活性剤が悪い」と考えてそのように言っているのだと思います。
シャンプーの怖~い成分 ラウリル硫酸ナトリウム って?

でも、界面活性剤は上で説明した性質があるので、シャンプーには必ず入っているものなんですね。
むしろ、主成分と言っても良いでしょう^^;

シャンプーの選び方で考えたいのは、界面活性剤が入っているか、入っていないかではなく、どの種類の界面活性剤が入っているかということです。

界面活性剤の種類は、大きく分けて天然由来と石油由来の2分類、その中で6種類に分けられます。

石油由来の界面活性剤

石油からできている原料が主剤として多く使われている界面活性剤です。
高級アルコール系石油系に分けられます。

高級アルコール系

現在、スーパーやドラッグストアで市販されているもので一番よく使われているシャンプーです。
鉱物油や動植物油脂などから高級アルコールを合成して作られる合成界面活性剤を使っていて、強い洗浄力を持っています。

硫酸Na(塩)とつくものが多く、その中でも代表的な成分は、「ラウリル硫酸ナトリウム」や「ラウレス硫酸ナトリウム」などの成分です。
非常に強い洗浄力があり、洗い上がりの気持ち良さやさっぱり感がありますが、頭皮に必要な皮脂まで取り除いてしまう可能性があります。
よほどオイリー肌の方でない限り、使い続けると頭皮の乾燥を招くかもしれません。

また、高級アルコール系の成分は価格を安く作ることができ、大量生産に向いているので、安価なシャンプーやTVや雑誌で大々的に広告を流しているシャンプーにはほぼ間違いなく含まれていると思います^^;

皮膚や人体に影響があるとも言われているので、頭皮のことを考えるなら高級アルコール系は避けるべきでしょう。

「界面活性剤が入っていないシャンプーが欲しい」

と言っている人は、

高級アルコール系の界面活性剤が入っていないシャンプーが欲しい」

という意味で言っているのだと思います。
その場合は、シャンプーのパッケージの裏にある成分表示を見て、まずは「ラウリル硫酸ナトリウム」もしくは「ラウレス硫酸ナトリウム」という文字があるかどうか確認してみましょう。
高級アルコール系はこれだけではありませんが、ひとまずこの二つが入っているかどうかを確認するだけでも選択肢を大きく減らすことができます。

ちなみに「高級」というのは、一見良いものを使っていそうに思ってしまうかもしれませんが、これは「炭素の分子量が大きい」という意味です。
品質や値段が高いという意味ではありません^^;

石油系

高級アルコール系よりも石油の比率が高く、ほとんどが石油からできていると言ってもよいほどの界面活性剤を使ったシャンプーです。
「ラウリル硫酸ナトリウム」や「ラウレス硫酸ナトリウム」もほぼ石油からできていて、洗浄力が高級アルコール系よりもさらに強くなっています。

昔は流通していましたが、現在は高級アルコール系に入れ替わり、ほとんど販売されていません。

天然系界面活性剤

原料に天然成分が使われている界面活性剤です。

石けん系

石けん(脂肪酸ナトリウム)などから作られる界面活性剤を使ったシャンプーです。
頭皮への刺激は弱く、洗浄力は強いという特徴があります。

アルカリ性に傾いて髪がごわごわするので、弱酸性に戻すためにも「リンス」が必要です。
また、石鹸カスが出るので、きちんとすすぎをしなければいけません。

使い勝手は高級アルコール系には及びませんが、安全性を考えると、まだまだ安全とは言えませんが高級アルコール系よりはマシです。

アミノ酸系

原料にアミノ酸を使った界面活性剤を使っているシャンプーです。

アミノ酸は人体の成分でも使われているものです。
髪も「ケラチン」というたんぱく質とビタミンCでできているのですが、ケラチンはそもそも18種類のアミノ酸が結合したものなんです。

なので、皮膚への刺激が少なく、安心感があります。
そして、石けん系と違って弱酸性なので、髪の毛にも優しく、リンスの必要はありません。

ただ、洗浄力が高級アルコール系と比べて弱く、泡立ちも良くないものが多いので、使い勝手の面から敬遠する人もいます。
そして、大量生産に向いていないので、値段が高くなります。

でも、頭皮や髪の健康を考えるなら、アミノ酸系を選んだ方が良いですね^^
無農薬・有機栽培のオーガニックのアミノ酸シャンプーならなお良いと思います。


「天然由来」とか、「自然派」といった言葉で宣伝するシャンプーもありますが、そのイメージだけで判断するのは不十分です。

確かに天然由来のものを使っていたとしても、同時に「ラウリル硫酸ナトリウム」などが入っていることもありますので、成分を見て判断するようにしましょう。

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